妊婦さんが、海外旅行を避けた方がいい5つの理由と、海外旅行保険の注意点
妊娠中の妊婦さんは、基本的に海外旅行は避けた方がいいです。NGな理由をご説明します。「何かあったとき」の対処が難しいです。妊婦さんの海外旅行保険は、保険適用外なことが多いので、注意しましょう。
妊娠中の海外旅行は、さすがに危険
このサイトでは、妊婦さんが国内の旅行、特に温泉旅行を楽しめるような情報を書いていますが、そんな私でも、海外旅行はおすすめできません。
いくつか理由があります。
理由1:食事がコントロールできない
食事が口に合わないのはもちろんですが、海外旅行中は、妊娠中に避けたい食事をコントロールすることが難しいです。
しかも、日本では馴染みのない食材や調理法もあり、妊婦にとって安心できる食事かどうかが判断しにくいことがあります。
理由2:飛行機での移動
長時間の移動は、妊婦の体に負担がかかります。
国内旅行での、車や電車であっても、休憩を取りながら無理せず移動した方がいいのですが(参考:妊婦旅行の移動手段)、飛行機となると、なかなかそうも行きません。
たとえ、具合が悪くなっても、到着までは我慢する必要が出てきます。しかも、海外旅行となると、移動も長時間になり、ずっと同じ姿勢でいることが多くなります。
理由3:慣れない場所での負担が大きい
国内旅行でさえ、慣れない土地でのトラブルや体への負担があるものです。
海外旅行になると、さらにストレスや負担が大きくなります。たとえ安定期だとしても、安静が基本の妊婦さん。海外旅行中に、負担がかかって、体調を崩してしまうと大変です。
理由4:病院での治療は簡単にはいかない
体調不良になったとき、国内なら、とりあえず病院に行けますが、海外で病院にかかるのは、かなり大変です。
まず、病院の場所と行き方がわからないし、国によっては、タクシーでスムーズに移動できるとは限りません。
病院に到着しても、日本語が話せるスタッフがいなかったら、意思疎通ができません。症状を的確に伝えることができないですよね。
ビーチリゾート地などに行った場合は、そもそも病院の設備にも不安が残ります。
理由5:一般的には、海外旅行保険適用外
さらに、見落としがちなのは、一般的な海外旅行保険は、適用外なケースが多いことです。
普通の海外旅行保険や、クレジットカード付帯の保険であれば、適用外の項目に、歯と妊娠、と書いてあるのが一般的です。
妊婦さんが、体調不良になり、緊急処置・治療、入院となると、治療費の請求額が何百万円、ということもあります。
ちなみに、妊婦さんをカバーする保険もあります。万が一、海外に行くときは、必ず妊婦さん対応の海外旅行保険に入るようにしておきましょう。
「何かあったときに」を考えよう
妊婦さんの旅行では、国内海外問わず、「何かあったとき」のことを考えましょう。トラブルへの対応が、ひとつのキーポイントです。
妊婦旅行については、国内なら、対処できることでも、海外だと、対処できなくなることが多いです。
日本語も通じるハワイ等ならまだしも、病院で日本語が通じないような国への旅行は、基本的に避けたほうがいいと思います。